2013年6月23日日曜日

IARU HFのconditionを振り返る

RBN(Skimmer)dataをViewPropというsoftwareに流し込み、JAと欧州(EU)、北米(NA)のopen状況を時間chartで視覚化してみました。

解説


まずは各年のcontest当日の太陽活動と地磁気活動をNOAASolar Terrestrial Activity Reportのhome pagesからのdataで示します。図は上から陽子流、電子流、磁場、K指数の順に並んでいますが、灰色の横棒がcontest期間(24時間)です。

次にspotsのtime chartを示しますが、12:00~24:00が1日目を、0:00~12:00が2日目を表しています。つまり12:00の線では不連続になっています。まずこの真中の線から右に読んで行ってください。10個のchartが上から欧州(10m-15m-20m-40m-80m)、北米(同じ)に並んでいます。

Barの中(脇)の小さな数字はspot数を表してます。お分かりのようにbarの高さは絶対値ではなく、そのchart(band)の最大値で補正されています。このため、band間の比較はbarの高さで行うのではなく、実際のspot数を見てください。

Spot数には、
  • JA skimmersがEU/NA局をspotしたもの
  • EU/NA skimmersがJA局をspotしたもの
この両方が含まれます。

また多少のbusted spotsも含まれています。例えば JE1・・・がOE1・・・とdecodeされEU局として認識される等です。openがありえない時間/bandで若干のspotがみられるのはこのためです。小さな数字は無視してください。

各画像はclickすると拡大します。

2012年

7/14 SFI=147, SSN=120, A=19
7/15 SFI=140, SSN=134, A=78
  • Sun spotsはそこそこだったのですが、1日目の後半からひどい磁気嵐に見舞われています。(太陽から陽子や電子が飛んできて磁場が乱れている。)2日目が低調だったのはこのためですね。

2011年

7/9 SFI=85, SSN=55, A=12
7/10 SFI=90, SSN=67, A=12

  • この年も少しだけ太陽から電子が飛んできていたようですが、磁場の乱れは2012年程大きくはなく、普通のconditionだったようです。
  • しかしcycle peakにしては月並みなsun spotsで、10mは殆ど開きませんでした。
  • 15mは初日の欧州方面の出だしは非常に悪かったようですが、2日目には回復しています。
  • 40mは特に北米向け、まあまあ良かったようですね。

2010年

7/10 SFI=79, SSN=18, A=2
7/11 SFI=82, SSN=25, A=5

  • この年は地磁気は非常に静穏でしたが、いかんせんsun spotsが低調でした。10mはさっぱりです。
  • 15mも北米方面は殆ど開かなかったようです。
  • その御蔭かどうか、夏にしてはまあまあ40m(や80m)が長時間開いています。

2009年(参考)

7/11 SFI=68, SSN=0, A=4
7/12 SFI=68, SSN=0, A=5

  • この年はまだskimmerの数が少なかったため、dataは参考にとどめてください。他の年とは比較できないと思います。
  • なんとsun spotsがゼロ!!地磁気は静穏だったんですけどね。