2013年8月31日土曜日

N1MM LoggerのSO2R用keyboard shortcuts

殆ど自分用のmemo。micro2R等を使ってN1MM LoggerでSO2Rをする時のkeyboard shortcutsのまとめ。
N1MM Loggerの本家manualのココとかココに解説があるが、ここでは特に日本語鍵盤での使用を前提にしている。
  • N1MM Loggerがprogram言語として使っているVisual Basicのkey code判定がやや特殊な為か、鍵盤を眺めただけでは英語鍵盤での特殊文字のshortcut keysが日本語鍵盤ではどれに当たるのかわかりづらい。
もっとたくさんcommandsはあるのだけど、今回は自分が使い慣れてきて頻用しているものだけを紹介する。

Focus

 ¥  RX focus  交互に移動。
 Pause  TX+RX focus  交互に移動。
 Ctrl + ←, →  TX+RX focus  強制的に左(右)に移動。
  • RX focusはEntry focusとほぼ同じ。
  • 「¥」はshiftが「| (pipe)」のkey(通常上の段、Backspaceの左)であり、下の段にある「\ (backslash)」(shiftが「_ (underscore)」、右Shiftの左)ではない。

RX Audio

 @  Toggle STEREO  受信音のstereo/mono切替。
  • 両方のradiosが受信状態の時
    • MONO:Entry focusがある片側だけを両耳で聞く。
    • STEREO:両方のradiosを左右の耳で聞く。
  • STEREO modeではEntry focusの無い(交信していない)側も一緒に聞くのですが、微弱な信号の局は両耳(MONO mode)で聞かないと聞き取れません。状況により切り替えます。
  • 英語manualでは「` (backquote)」(shiftが「~ (tilde)」)と書かれているが、日本語鍵盤のhardware scan codeでこれに該当する「半角/全角」keyを押しても切り替わりません。なぜ日本語鍵盤で「@」になるのかですが、「@」のshiftが「` (backquote)」だからかもしれません。

Operating Modes

 Ctrl + B  Dueling CQ  左右交互CQ。(CQ + CQ)
 Ctrl + Shift + K  Focus Other  RX focusを常に非送信側radioに移動。
 Ctrl + Shift + I  Advanced SO2R  VFO動作に反応してRX focus移動。
  • 3つのmodesは排他的動作。
  • Focus Other
    • 「Focus on Other Radio(FOOR)」とも。CQ送出中は必ずSP側にRX focusが移る。CQが終了するとすぐにRun側にRX focusが戻る。但しSP側Entry窓にcallsignが入力された場合はRX focusはSP側に残り、Run側には移動しない。(SO2R menuのFocusOther Always SwapをOnにすると、常にRun側に戻る動作も可能。)
  • Advanced SO2R
    • 規則1:周波数を動かした側に自動的にRX focusが移動する。(但し両方のEntry窓が空欄の場合。)
    • 規則2:CQが終了するとRun側にRX focusが戻る。(但しSP側Entry窓にcallsignが入力されていない場合。)
    • Focus anti-Bounce (FaB)(RX focus移動の抑制):CQが終了しRun側にRX focusが戻ってから一定時間「規則1」によるSP側へのRX focus移動を抑制する。Ctrl + Shift + N で時間を調整。呼ばれ続ける時は長めにすると便利。
    • 「Focus Other」と違って、CQが送出開始されると自動的にSP側にRX focusが移ることはない。(VFO動作が必要。)

VFO Control

 Alt + F5  Swap frequencies  周波数、mode、callsignsの入替。
 RX focusが反対側radioに移動し、同じ周波数を受信し続ける。
 Alt + F6  Swap frequencies  周波数、mode、callsignsの入替。
 RX focusは同じradioに残る。つまりQSYした別の周波数を受信する。
  • TX focusはどちらも同じradioのまま動かない。つまりTX focusは必ずQSYする。
  • もう1つ、Alt+F10というcommandがあり、SO1V/SO2VではVFO A/Bの入替、SO2Rではradios間の周波数入替が出来るのだが、ICOMのradiosではSO2Rでこの機能は動作しない(=1V/2Vと同じくVFO A/B入替のみ)。理由は、一部でCI-V commandsでVFO A/Bの区別が付けられない為。

CW OPEN as JG1VGX/M

月に2回、水曜日の夜等にCWopsTというsprint contestみたいなのがあって、3830 reflectorにやたら頻繁に申告scoreがupされるので気になっていたが、仕事の都合で私は平日にはQRVできないのでこれ迄参加した事は無かった。

今回は8/31という第5週末で他のcontestsが無い時にCW Openというそれより大き目のcontestを同じ団体(CWops)が主催する事を知り興味が湧いていたが、Exchangeに名前が含まれる事、5NNのpreambleが無くいきなりserial numberを送ってくるという事で競技levelが如何にも高そうで、やや自信が無く参加は迷っていた。

今年のHam Fairで偶然CWopsのboothを見付け、真面目そうな日本人と外国人の方が2人で座っていて、小心者の私は話しかける勇気も無かったが、歩み寄って置いてあったCW Openのチラシを手に取ったところ、外国人の方が微笑みながら黙ってCWopsのbadgeを下さった。
これに対する御礼の意味も込めて、今回のCW Openに参加する事にした。

と言っても元々この週末には所用が入っていて、時間的に参加が可能であったSession 2(full time)とSession 3(最初の2時間のみ)だけの参加である。

Session 2 (8/31 12z~16z)

開始が12zとあって、最初は欧州方面狙いで15mで開始し、15mが閉じたら20mに下りようと思っていた。MembersがW主体だと認識していたので40mも試みようとは思っていたが、mobileゆえ期待は余りしていなかった。

運用地は都内江東区の見晴らしの良いお気に入りの某所である。

Setupは順調に終了し、開始とともに15mで威勢良くCQを開始した。ところが全く呼ばれない。JA局にもUA9/0局にも呼ばれない。CQを止めてbandをsweepしたら、誰も居ないではないか!やはりminorなcontestだったのかとやや失望し、40mに下りたところ、W局が結構賑やかに聞こえた。

宇宙天気を調べてみると、前日終わり頃より地磁気が不安定(K=4)であった模様で15mはこの影響で開いていないのだと思われた。40mではその影響がやや少ないようで結構mobileでもW局と相手をしてもらえた。ここでS&P中心に1時間ほど掛けて10数局QSOしてから20mにQSYしてみた。案の定こちらには欧州局が多数出ていた。やはり15mは開いていなかったのだ。SP局を皮切りにこちらでも数局とQSO、その後は20mと40mを行ったり来たりする。Condxは良くなくmobileには辛い状況だ。15z頃になると両bandsともcondxが落ちて殆ど何も聞こえなくなる。明日の予定もあり、16zまで頑張る事は止め、ここでSession 2は終了して帰宅とした。
結果は図のように40m 15局、20m 17局であった。

Session 3 (8/31 20z~24z)

これまたJA局にはきつい時間帯である。当局はSession 2を15zに切り上げて16z過ぎに自宅には着いたが、Session 3に参加するため1830zには自宅を再び出たので寝過ごすのが嫌で仮眠も取らなかった。

Session 3の運用地は千葉県松戸市の某所であるが、contest shackではなく、とある畑の中である。

20zというのはmobileから北米が開くにはまだまだ早過ぎる時間であったが、20mで空CQを出し続けていたらJA 1局に呼んで頂いた。もしやと思って40mに下りてみたらJA局でCWO CQを出されていた局が居たので1局交信できた。

21zになり15mに上がったところK0RF Chuckの強力な信号が聞こえ、何とか交信できた。その後は40m~20m~15mを行ったり来たりし、かなりの空CQを出したが、22zから用事があったため残念ながらここでQRTした。
交信できたのは結局合計7局で、うち5局がJA局。K0RF以外のDXはUA0局1局のみであった。

当初Exchangeがcopy出来るかどうか心配していたが、実際には虎の巻(TR4Wのinitial.ex file)を使用した。またExchangeをゆっくりと送信してくれる局が居たり、5NNの代わりにURを前置してくれる局も居て再送要求は殆ど必要が無かった。

2013年8月17日土曜日

RTTY in 上野公園

今週末は仕事を入れてあったのだが、予定より早く終わり時間が空いたので少しだけcontest(SARTG WW RTTY)に参加した。

上野で仕事だったが車で移動していたのでそのまま上野公園へ。「博物館通り」に車を止めました。ここは駐禁ではないのかtaxisが沢山休憩で止まっているので、安心して車を止められます。
この辺りに止めました。
隣の公園の中ではなにやら集会のようなことをやっているけれども。
Antennaはこれ。QSYが楽チンなDiamond RHM10(element長 1.77m最大)。
飛びは同じDiamondのMD200シリーズ(element長 2m)より劣るのでしょうが、それほど極端に差があるようには感じられません。東京で立体駐車場生活をしていると、HF antennaは普段取り付けておかれません。毎回の着脱にもRHM10はとても便利です。

助手席はひどい散らかりよう。仕事のカバンとか、缶coffeeとか関係の無い物まで。とりあえずこれで波を出してみる。
Loggingは今回もQARTest v3.6,1を使った。最初DXLog.net(by 9A5K)とか5MContest(by UW5M/UT7MA)でやろうかと思ったのだが、CATやRTTYの設定がうまくいかなかったのであきらめた。Softwareの問題ではなく当局の勉強不足だと思います。QARTestは機能はsimpleですが、動作が安定していると思います。
運用していると結構前後に車が止まりますが、SWRや飛びはそれほど変わりません。
4z~7zの3時間運用で計10局でした。動作testとしては満足という事で。
 これが第1 coursの全log。

2013年8月12日月曜日

WAE CW @JG1ZUY

今年もやってきた夏の風物詩。ここ3年ほど君津の知人shackから運用させていただいている。

このcontestはsingle opの場合休憩時間が12時間必要で、通常欧州へのpathがない朝は休憩に宛てられるので開始時間を遅らせることが出来、平日仕事で疲れ切っている私には嬉しいものだ。

といっても開始時0zには20mがまだ欧州に開けている可能性があるのだが、今回は体力的に無理をしないことに決め、朝10時頃のんびりと東京の自宅を君津に向けて出発した。しかしこれは出発がちと遅すぎたのであって、高速湾岸線の浮島JCTの手前からアクアライン渋滞が始まっていて、木更津に抜けるのに1時間ほどかかってしまった。

山のshackには13時頃には到着したが、急ぐ必要も無かろうと、食事をしたり、antenna作業やrigsのsetupをゆっくりしていたら運用開始は15:50頃となった。かなりののんびりstartである。

地磁気は幸いにも比較的静穏であったが、やはりcycle peakを過ぎたようで10mは死んでおり、例に漏れずやや低調な展開だった。


今回は、WPX CWに引き続きmicro2Rを使ったSO2Rの練習のつもりで参加し、scoreには囚われないことにした。また月曜日に有給休暇は取らなかったので、体力温存も心がけた。

5月のWPX CWではSO2R用のsub antennaとして釣竿vertical+ATUを使ったが、今回はナガラ TA-31を簡易設置したので、久し振りにhigh power部門で参加することにした。
見て分かるとおり、poleの高さは5mも無い程度だが、これでもsub antennaとしては使えていた。Dipoleというのは改めて面白いantennaだと思う。通常のYagi beamだとfrontのgainだけで勝負する感じだが、dipoleはもしかしたらbackからのlong pathも拾って強め合う効果があるのではないか?と思えた。(ただしこの高さで8の字形のpatternが出ているのか疑問はある。)QTCsも全然問題なくこのantennaで送られた。前回の釣竿より耳も飛びも良さそうな感じだ。

ではRBNでのspot dataをgraph化して見たopen状況と比較しながら運用を振り返ってみよう。図の濃い背景部分はOFF TIMEs。詳しく見たい方は図をclickすると拡大表示されます。

<day 1: 8/10> SFI=102, SSN=76, A=5


先ほど述べたように0650zの運用startなので、のんびりし過ぎてちょっと(1時間半程)出遅れた感じではあった。15mは比較的快調だったが、10zには早くも「中枯れ」してしまう。15mが夜通し開いていた6月のAA CWとは異なり、立秋を過ぎたWAE CWは実は秋のconditionの始まりなのかもしれない。20mは開き始めてはいたが11z台は両bandsとも非常に低調だった。このため12z頃小休止し、夜中の20mに備えてコンビニ弁当をチンして腹ごしらえした。

夜中の20mはそこそこだったが、一昨年~昨年と比べて伸びなかった気がする。40mが開く時間帯は前日のRBN dataから把握していたので戦略的にQSYした。Open時間が短いが、あまり早く40mに下がるのも得策ではない。何故か19z台に20mの不自然な落ち込みが見られるが「中枯れ」なのか、皆が40mにQSYしてspotsが減ったのかは分からない。

20zを過ぎると40mは落ち始め、この頃20mのpaceも上がらなかったため、朝再び20mが上がってくることは予期していたが、睡魔が徐々に襲ってきてここで少し早かったが水平飛行に遷移した。これは今にして思えば判断ミスだったと思う。ここでもかなりscoreをロスしたに違いない。

<day 2: 8/11> SFI=110, SSN=90, A=4

2日目は、1日目の出遅れを反省し、RBNをmonitorしながら15mで欧州が開き始めたと同時に運用を開始した。ところが東京都市部のheat island現象で下図のようにお決まりの雷雲が東京多摩~神奈川北部に発生し、丁度君津から見ると欧州の方角で、バリバリという静電crash雑音がひどくrunning不能(numberが取れない)のため、雷雲が通り過ぎるのを期待してここで再び戦略的休憩(単に睡眠とも言う)を取った。
この戦略はある意味正解で、少し長く寝すぎてしまったが、90分後に目が覚めたときには雷雲は消え、run出来る状況になっていた。Hooray!

10mは基本的には閉じていたが、SO2Rのおかげで15mでrunningをしながら10mでCQを垂れ流していたところ、1020z~1140zの間に6局、4 mult(LZ, I, HA, UA)をlogすることが出来た。SO1RによるQSY戦略ではこれは出来なかった事と思う。

この日は15mの中枯れはみられなかったが、14z頃閉じ、以降は20mがmain bandとなった。前日と同じく40mのopen時間を見計らい、また7時頃までには東京の自宅に渋滞に巻き込まれないようにして帰宅しなければならないため、運用終了を予め午前4時過ぎと決めてひたすらスコアメークした。20mのpaceが比較的良く、19z前に40mに下りてみたが何故か1日目とは異なり空電がひどくrunningが困難であったので最後まで20mで運用を続け、空がうっすら白み始めた午前4:20に運用を終了、撤収を開始し、夜が完全に明けた5時過ぎに無事下山を開始、帰宅の途に就いた。

結果は次の通り。
Call: JG1VGX
Station: JG1ZUY

Class: Single Op HP
QTH: Chiba
Operating Time (hrs): 26:10
Radios: SO2R

Summary:
 Band  QSOs  QTCs  Mults
-------------------------
   80:    1     0    1x4
   40:  163    24   28x3
   20:  511   466   41x2
   15:  514   699   38x2
   10:    6     0    4x2
-------------------------
Total: 1195  1189    254  Total Score = 605,536

Power: 1kW full legal
Antennas:
- Create Design 714XX (40-20-15 tribander, 3L-5L-5L)
- 10m monobander 7L
- 80m shortened RDP
- 20-15-10 multiband RDP
QTH: Kimitsu, Chiba (QM05bg)
N1MM Logger v13.8.0
microHAM u2R
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