2012年9月29日土曜日

MFJ-4416Bの小改造

SAC CW参加記で述べたように、mobile運用で電圧降下の問題が起きたため、boosterとしてMFJ-4416Bを購入した。


事前に各所でreviewsを調べると、内蔵fuse(30A)が飛びやすいという評が多かったのでこの製品にすべきか迷ったが、それらのreviewsを参考に何とか対策出来そうだったことと、僕が愛用しているAnderson Powerpole connectorsを入出力に採用している事が気に入ったので結局これに決めることにした。


飛ぶのはこの入力側にある30Aのfuseだそうだ。送信から受信に切り替わった時に飛んだりするというから、battery電圧の変動やsurgeに弱いと考えられた。

何とか実際に使う前に、飛ばないように対策を施しておきたい。Surge保護素子を入れれば良いのではないかと回路図(manualの11頁)を見てみたところ、既にsurge保護素子は入出力両側に入っていた。いや、入っているのになぜfuseが飛ぶのだろう?

Surge保護素子はDIODES社の1.5KE15Aという製品で、15V(14.3~15.8V)を崩落電圧としてsurge保護が作動し、最大71Aまで流せるという。問題のfuseは入力側にあり、しかもこのsurge suppressorの外側(battery source側)にある。そうすると、もし負荷変動によってbattery電圧が変動し、一瞬でも15V(または14.3V)を超えることがあれば崩落が作動し最大71Aまで流れるのだから、30Aのfuseなんて飛んでしまうではないか!

Fuseとsurge suppressorの位置を逆にしてfuseを内側にすればfuseは飛ばなくなるだろうが今度はsurge suppressorの方が飛んでしまうかもしれない。いやsurge suppressorは71Aまで耐えるから、batteryとMFJ-4416Bを結ぶcableに入れた30A fuseが飛ぶことになるだけだ。

いずれにせよ、fuseは機器の回路保護のために入っているのだから、飛ぶのは仕方ないかもしれない。(飛んで負荷側の回路を守ってくれる。)

今回は、入力端に大容量電解condenser(5600μF、50V、105℃)を入れて様子を見ることにした。写真のように何とかcaseの中に工作することが出来た。


Battery電圧変動の影響が軽減されるはずだが、これでも飛んでしまうようならまた別の対策を考えようと思う。

その後2年近く使用しておりますが、一度もfuseは飛んでおらず、全く問題なく使用できています。24~36時間に亘るcontest運用(mobileから)も何度か行っております。(2014/6/4 追記)

2012年9月28日金曜日

RTTY Skimmerのtest運用


DL4RCK Walter作のRCKskimmerをテスト運用している。

Softwareはまだbeta test中で、自由にdownload出来るようにはなっていないが、Yahoo! Groupsに参加し作者にemailすれば入手できる。

最大7 bandsをIF帯域(各band最大192kHz)で同時にscanしdecodeするCW版Skimmer Server(VE3NEA)とは違い、RCK SkimmerはMMVARIのmoduleを使って2kHz幅ずつbandsを巡回してdecodeする仕組みとなっている。

したがって、CWのskimmerのように、CQを出せばpathのある世界中のskimmersが即座に反応して伝播状況を知る、といった使い方はまだ出来ない。

RTTYのみならずPSK31はもちろん、MMVARIが対応している多くのdigital modesもdecode出来る。

このsoftwareでdecodeされたspotsはDL4RCK独自のtelnet server(RCK-Digital Cluster System)に集約されるほか、CW版skimmer用のAggregator(RBNのhome pagesからdownload出来る)を用いてRBNにもupload出来るようになっている。

今のところ、ドイツ、アメリカを中心に数カ所でtest運用されているだけだ。

当局のsystemはantennaとlocationが非常に貧弱のため、一日に数件しかspot出来ていない。しかしWW RTTYの週末にはもっとたくさんdecode出来る事を期待している。

DL4RCKのDigital Cluster Systemに接続するには、こちら。
telnet://dl4rck.ham-radio-op.net:8000/
RCKskimmersのspotsだけが集約されている。Defaultでは「CQ」だけではなく「DE」で聞こえた局もspotされるため、messagesに従ってfilterをかけると良い。

RBNに統合されたRCKskimmersのspotsを見るには、以下のRBN本家telnet serversに接続しても良いが、
telnet://telnet.reversebeacon.net:7000/ 
telnet://arcluster.reversebeacon.net:7000/
本家のserverは負荷が大きく落ちやすいので、RBN feedをもらっているCC ClusterかAR Cluster(V6)のnodesに接続する方がオススメである。

当局は下記でCC Cluster nodeを運用している。
JG1VGX-7 telnet://ccc.jg1vgx.net:7373/
接続したら、まず
set/skimmer
でskimmer feedをONにする。(OFFにするにはset/noskimmerまたはunset/skimmer

RTTYだけではなく、CWのskimmer spotsが大量に流れてきて見苦しいため、filterをかけると良い。
set/filter keyword/pass RTTY
これでcomment欄に「RTTY」があるspotsのみを通すようになる。あるいは、
set/filter keyword/rej CW
とすると、comment欄に「CW」があるspotsを拒否するようになる。この場合、通常のDX spotsの多くはRTTY以外も通過することになる。

Keyword filtersの解除は、次のようにする。
set/filter keyword/off
その他、CC Clusterの詳しいcommandsは以下を参照されたい。
http://bcdxc.org/ve7cc/ccc/CCC_Commands.htm 

JG1VGX-7が何らかの理由で落ちてしまっている時は、DXCluster.infoの一覧表で(+CW Skimmer)
と表示があり、node softwareがCC ClusterかAR Cluster(V6)のものは同様にRBN skimmer feedに対応しているので探して接続されたい。

なお、DX Spider nodeはskimmer spotsには対応していない。(当局運用のJG1VGX-9も。)

2012年9月17日月曜日

SAC CW as JG1VGX/M


都内某所からSAC CWにmobileで参加した。
上の写真では車は方位にして約330°を向いており、ほぼ正面がEuropeで障害物は殆ど無い。

結果は次の通り。
                    Scandinavian Activity Contest, CW

Call: JG1VGX/M
Operator(s): JG1VGX
Station: JG1VGX/M

Class: SOAB LP
QTH: Tokyo
Operating Time (hrs): 10.5

Summary:
 Band  QSOs  Mults
-------------------
   80:           
   40:           
   20:   59    20
   15:   57    22
   10:          
-------------------
Total:  116    42  Total Score = 4,872
Mobileということもあって、40m以下の運用は諦めた。夜通し頑張れば数局は出来たかもしれない。Scandinaviaには化け物のようなlow band antennaを持つ局も居るから。

運用したのは日本時間で土曜の夜9時~午前2時、日曜の午後3時半~夜9時の合計10.5時間です。

3830 Reflectorへのpostはこちらです。

<問題点>

・電圧降下、batteryへの負担
 なかなかcallsignを取ってもらえず、「UR TONE VY BAD」と少なくとも2局から打たれた。IC-706mkIIが故障しているのかと思い帰宅してから調べたところ特にtoneに異常は無い。試しに電源電圧を下げてみたところ12Vを切ると50W出力ではCW toneが酷く歪むことに気付いた。10~20Wに落とせば大丈夫だが。
 また、contest後、車のstarterのかかりが悪くなった。これは明らかにbatteryに負担をかけたようだ。Contest等で長時間運用する場合は、sub batteryを積むなどの対策が必要そうだ。


コンテスト後に、当局の信号を録音したfileをNorwayのBjorn LB1GBが送ってきてくれた。Mobileにしては強力なので驚いたという。


日本時間で日曜の午前0:27、20mでのLN8Wとの交信で、当局はNr 051を送っている。なお相手局の信号は録音には入っていない。これで聞くと、確かに当局の信号はわずかに楽音調である。

2012年9月10日月曜日

WAE SSB @JG1ZUY


好天に恵まれたWAEDCの第二戦、SSB部門。
今年はLow Powerで参加することにしたため、CW部門と比べて飛ばないことは覚悟はしていたが、まさかここまで苦戦するとは思わなかった。

<1日目>(以下時刻は原則JST)

「お山のシャック」でのcontestは小旅行に行くようなものである。金曜の夜は早めに帰宅したが、忘れ物が無いようにと入念に持ち物を確認したりPCのsetupをしていると、結局緊張してしまって眠気が全く襲って来ない。

3:40 現地に着いてから寝ることにし、徹夜のまま未明に東京の自宅を出発した。途中コンビニで2日分の食料(弁当8個!)を購入する。

5:30 現着。開始後の9~13時位はどちらにしてもoff timeに充てるつもりだが、まず寝る前にsetupを終わらせておく事にする。また明け方から9時までのconditionを知ることはoff timeの設定や最終日の朝のcondition予測にも重要なので、準備をしながらantennasを真っ先に繋ぎbandsをwatchする。

40mは5:30には信号がかなり弱くなっていたが、20mは信号の浮き沈みはあったが6~8時にかけてもEAなど奥の方まで強力に入感している事を確認。(8月のCWでもGMが7時を過ぎても強力に入感していた。)

SetupではCWよりもSSBの方が音声系統が絡む分、回り込み対策が重要だ。いつも使っているshackではなくてcontestの度毎に機材を持ち込んでsettingするため、問題があるとcontest直前にその場でtroubleshootingしなくてはならない。自宅では問題が無かったのに現地では問題が起き、原因が分からず途方に暮れる事もある。忘れ物をしないように準備の時に注意を払うのも同じ理由である。

今回はLow Powerなのにリグコン(USB-COM converter)を繋ぐとmic音声やPTTへの回り込みが生じて難儀した。ここでは細かく解説しないが、RIG本体のある機能をOFFしたところ回り込みの問題はあっさり解決できた。最近のRIGは多機能になったが、いろいろと電気的にdirtyな環境でも安定動作するようには設計上の十分な対策が取られていないのかもしれない。Makerさんに言ってあげたい所である。

毎日7:00にNOAAの宇宙天気予報(先3日間)が出るのだが、確認したところ嬉しいことにここ2日間は地磁気の状態はほぼ静穏の見通しとのことであった。

8:20 さっきまで20mで強力に聞こえていたEA局もだいぶ弱くなった。大体朝の状況は把握できたしsetupもほぼ完了したので、ここでようやく寝ることにした。

13:00 覚醒する。SFI 134、SSN 110、K 2とのこと。13:30頃になると20mでロシア・東欧のbig gunsが弱く聞こえ出し、もう交信を始めているJA局もいる。しかしどのみち後でQSO出来るような局しか聞こえていないので、もう少し寝ていることにした。

WAEDCの良い所はcontest開始直後を休憩時間にまず充てることが出来るため、slow startが可能なこと。Bandsをwatchしながら何時頃から開始にするかを見極める。できれば後に可能性を残すため、最初の方でoff timeをなるべく長く取っておきたい。

14:00 RU1A等EUも聞こえているが、まだまだ弱い。UA9sは結構強くなってきたがまだ待ちだ。もうちょい寝る。15mは開かず20mしか開いていない。

15:00 まだ状況は変わらない。うとうとしながら待つ。15mと10mは完全に死んでる。20mの信号もむしろやや弱くなったようにも感じる。

15:30 20mでDLが弱いが聞こえ始めた。今日は15mが全く開かない。20mも決して強力ではない。Conditionは良くないようだ。

15:47 と思ったらようやく15mが開き、big gunsが強力に入感してきた。ここでいよいよ始めるtimingと判断、15mでのUA4MとのQSOでcontestを開始した。(6時間半の休憩をここまでで確保できたので、後は5時間半どこかで取れば良い。)

ところがLow Powerのせいか呼んでもなかなか応答してもらえない。ましてやCQなんて時間の無駄であることを確認。いきなり苦しむ。開始後1時間のrateはたった16局(全て15m)。実はこれでも後から考えると良い方なのだが。

17:00 欧州がより広範に開け始める。しかしCQを出しても全く呼ばれず、全てS&Pである。それも一部のbig guns以外は容易に応答してもらえない。

17:30 15m bandが逆に枯れ始めた。本格的に開いてから1時間半くらいではや中枯れか。

18:00 本格的に中枯れてきた。同時にJAは日没のため暗くなる。

19:50 あまりに生産性が悪いためか、気が付くと日没後に1時間半ほど転寝をしてしまった。だが幸いなことに15mはまだ枯れた状況が続いていた。20mが少しだけ聞こえ始めている。10mは今日は全く開かなかった。

20:45 いやあconditionが悪い。15mも20mもUA9やUNまでで、EUは何も聞こえないじゃないか。18~21時の間は実はrateは1局/hr位だった。

21:00 15mが復活してきたのかDP4Xが強力に聞こえ、QTCも送れた。

22:00 夕方よりは大分マシになってきて15mと20mを行ったり来たりしてS&Pで1局1局積み上げていく。

22:30 EU局のantennasが北米を向いているようで、呼んでもなかなか取ってもらえない。CQを出しても全く応答はない。「If you are not CQing, you are losing.」という言葉があるが、そんなのでは無い。全く逆である。「If you are not SPing, you are losing.」つまりCQを出してても呼ばれないから全くの時間のムダである。S&Pに専念する。Low PowerではCQよりもS&Pの方が生産性が高いことがしばしばだ。

ところが、「JG1VGX」とcallしているのに何度言っても「G1VGX」と聞き違えられて、「Only outside Europe please!」と交信を断られたのにはさすがに参った。

ここまで8月のCW部門とは大違いの暇さ加減である。CWより局数が減るのは覚悟はしていたものの、こんなにひどいとは思わなかった。

23:45 20mでCQを出していたら、初めてDP6Aに呼ばれた。弱かったがQTCも要求されたので問題なく10個送れた。

0:10 20mは大分開いてきているようだ。広範に聞こえるし、long pathに向けても信号が強力だ。但し実際は全部short pathで交信したが。

1:00 さすがの20mもやり尽くした状況になってきた。少し信号が弱くなる。

1:50 40mで初めてURが聞こえ始めたので交信する。

2:15 20mの方は大分弱くなった。

2:30 20mは枯れた感じ。40mがmain bandになる。

2:50 20mがほぼ完全に死んだ状況。

3:00 太陽でM1.1 classの中規模flareが発生したと速報が入ったが、地磁気に影響が出る頃にはcontestは終わっているだろうから気にする必要はないと考えた。

3:40 欧州の20m antennasは一斉にW方面を向いているようで、呼んでも全然応答が無い。

4:20 40mでCQを出していたらUA4Mがclusterにあげてくれ、お陰で数局に呼ばれた。

4:30 あまりにQSO出来ないので、2:00頃から眠くてたまらない。ついうとうとしてしまう。軽く伸びをして眠気を振り払い、無線機にかじりつく。

5:00 夜明けのため、外がかなり明るくなってきた。

5:45 効率は悪いが40mと20mを行ったり来たりしてS&Pを続ける。

6:00 40mは国内局が増え始めるとともにDXの信号が弱まり出す。

6:20 20mのDX信号も弱くなってきた。1日目の終わりを実感する。

6:40 と思ったら20mのLX7Iは強力で、QTCも送れた。しかしここでもう他の局とは交信できないと考え、集中力も限界に達していたため、皮肉にもconditionの悪さに助けられた形で1日目を終了とし、そのまま眠りに落ちた。

<2日目>

昨夜JG1ILFとJM1LPNからメールが来て、NH8S(Swains Island)のペディションを落としたいので本日昼間にshackに来るとのこと。こちらはどのみち休憩時間なので全く問題なく大歓迎だ。

11:00 ILFとLPNが到着。新鮮な野菜サラダとコーヒー飲料の差し入れを持って来てくれた。野菜サラダはコンビニのだが結構美味かった(Tnx LPN/ILF)。肉とご飯主体の弁当ばっかり食べていたからだ。その後二人はあっと言う間にNH8Sとの交信を済ませて帰っていった。

12:20 この時点で2回目のoff timeが5時間半以上取れたので合計12時間となり、この後は何時でも運用して良い状態になる。

13:20 しかしこの時間になってもまだ20m、15m、10mいずれも全く欧州が開く気配がない。

13:50 ようやくRU1AがRS 53位で聞こえるようになった為、溜まっていたQTCを送ろうと呼んでみたが、こちらのcallもまともに取れない感じだったので、まだ時間尚早と判断し交信を諦める。

15:25 気付いたら2時間近くまた転寝をしてしまった。だが今回はconditionがあまりに悪いため、幸いな事に転寝のdamageが少ない。15mでOE3K等強い局を呼び周りQTCを送りながら2日目の運用を開始した。

16:00 しかし30分程で呼べる局は呼び尽くしてしまう。15m bandは開いているのだがCQを出しても応答は無い。CR3L(Madeira Is.)まで強力に入感している。CR3LはAFだから呼べないのである。

昨日も今日もCQを出して呼ばれた場合でも、big gunsが見付けて呼んできてくれるだけであった。相手はどのみちS&PでもQSO出来る局なので、これではあまりCQを出す意味が無い。先程も書いたように「If you are not SPing, you are losing.」だ。

この時間帯は15mは欧州のantennasが一番JAに向いている可能性が高いと思えるのに、それでもCQを出しても呼ばれない。この程度のconditionなら多少寝てしまっても影響は殆ど無さそうだ。

16:20 15m CQでOE6XUGに呼ばれた。その後4局位にパラパラと呼ばれて少しmultiも増えた。偶に「Strong signal!」と言われたのだが本当なのか?MIC COMPをかけていたので聴感上強いように聞こえただけで、こちらの信号はせいぜいRS 53程度ではなかったのかなと思う。「強い」と言われて呼び回りをしても全然取ってもらえないことに変わりはなかった。

簡易SO2Rのsetupをしたので、15mでCQを出すごとに10mの状況をこまめにcheckしていたが、UA9が聞こえていたものの今日もEUは全く入感しなかった。HSやVR2、DUあたりがEUと交信している様子が窺えたが、JAの緯度ではこのconditionでは難しいようだ。

16:34 100 QSOsをようやく達成した。この時点でCQ:S&P比は13:87であった。

17:00 15m bandは開いているが、spotされているような局とはやり尽くしてしまった。10mは依然開く気配が無い。

17:35 Clusterを見ると10mでUA9がZone16のUA局をspotしているが、UA9からでも応答が無いという。これではJAからEUが出来る筈もない。もう今回は10mは全く見込みが無いものと判断し、15mに専念することにする。

17:45 15m CQでパラパラと呼ばれる。Rateにすれば10/hr程度だが、今回にしてはようやくまともなrunningが出来るようになってきた。ようやく今回contestらしきものをしている気分になってきた。やっとantennasを極東方面に向けてくれたのかもしれない。寂しいrateだが、今の時間帯が2日間を通して一番呼ばれる時間帯かな、等と考える。

18:00 日没。外が暗くなる。

18:15 15mの信号が弱くなり始めた。中枯れだ。

18:20 20mをチェックしてみたが、BY等近アジアのみでEU方面はまだ全く聞こえない。15mは昨日よりは良かったのだが、それにしてもかなり期待外れなcontestには変わりない。

18:30 15mはかなり枯れてしまったが、まだ20mが開く時間帯ではない。やる事が無くなってきた。しかしHigh Powerで設備の充実したJA局はまだ欧州と交信しているのには驚いた。

18:35 と思ったら15mでED1R(新multi)をS&Pで落とせた。不思議なconditionだ。

18:45 やはり15mは本格的に中枯れしてきた。

19:00 20mはまだBYやUA9/0しか聞こえない。

19:10 15mでCQを出していたらLA(新multi)に呼ばれて少し驚いた。

19:30 聞こえなくなったり聞こえたり浮沈のある不思議なconditionだが、15mは完全に閉じることはない。合間に食事をする。

19:45 CR6K(新multi)をS&Pで落とす。

19:55 CQを出していたら、これまた出来ていなかったGから呼ばれた。

20:50 CQを2局にspotしてもらったお陰で突然のpileになる。以後の30分間で40局程度に呼ばれ続けた。今回のcontest中のhighlightになった。TK, OZ, E7などのmultisが増えた。

Spotが上がると飛びつくように呼んでくるのは他のJAsも体験していたようだった。

やはり001とか若いナンバーを送ってくるcasual参加局にもたくさん呼ばれるようにならないと、bandが開いたとは言えないことを実感した。

21:50 Spotsの効果が切れ、CQに対する応答が激減したため、S&Pに戻る。

22:00 20mをcheckするが欧州はまだ開いていない。15mしかないので専念する。

22:30 15mでも交信相手が居なくなってしまった。

22:45 いよいよ15mは本格的に閉じてきたようだ。20mはまだあまり開いていないが、何とかUR 1局と交信できた。これからは20mの時間帯になるだろう。

23:00 15mはEUが北米にantennasを向けたため聞こえなくなったようだ。まだ20mはUA9までしか聞こえていない。

23:10 20mのUA9の信号はかなり強くなり、欧州のbig gunsも弱いが聞こえ始める。

23:30 20mは少しずつ開いてきているが、まだこちらの弱い信号では相手になる局が少ない。太陽黒点は先週のAll Asian Phoneをpeakに下降を始めていたがSSN 70まで下がった。

0:00 この時点で丁度200Qsになった。これまでの経緯を考えると最終的には行けても250Qs位にとどまるだろうと予測。

0:30 75mはnoiseが強い。15mではまだOM2VLが驚くほど強力に聞こえているが、他の局は非常に弱い。

0:40 どのbandsでも全く交信相手が居ない状況の為、食事を摂る。40mでは昨日交信済のOH8Xが非常に強力に入感しているが、他に欧州の局は聞こえない。

1:00 15mは完全に終了。20mに専念するしかない。

1:20 20mも中枯れか静かになり、40mも開いておらず、75mはアンテナが弱く交信は論外であり、やる事が無くなる。

3:15 迂闊にもまた2時間近く眠りに堕ちてしまった。1時台は確かにやる事が無かったが、ちょっと寝過ぎてしまったことを反省する。かなりopenを逃してしまったのではないか?

起きて始めてみると20mが広汎に開いているのでしばしS&Pに専念する。しかししばらくするとやり尽くしてしまい、転寝によるlossはそれほど大きくなかったであろうと自分を納得させた。

40mは相変わらずOH8Xしかまだ聞こえない。

3:45 20mは欧州が北米にantennasを向けてrunningしているのが聞こえる。もうJAにantennasは向いていないのだからこの時間は20mは終了したと考えざるを得ない。

3:55 20mではV55V(Namibia)が強力に入感している。EU外同士なのでcontest QSOは勿論出来ない。

4:35 20mでは欧州のantennasが北米を向いたまま。40mではまだ別格に強いOH8XとDL6FBL(@DR1A)しか聞こえておらず、またやる事が無くなった。

4:50 新multiのUA2Kを繰り返し呼んでみたがantennasが北米を向いているらしく全く応答が無かったのだが、こちらのantennaを30度位やや南に振ってみたところ応答があった。Antennasが正対していない関係では最短方向ではなく少しbeamをずらして呼ぶと取ってもらえる事があるようだ。

5:00 夜が明けてきた。20mはまだ中枯れているままだ。

5:10 40mでDP4Xに少数ながらQTCを送ることに成功する。40mのconditionが上がってきた証拠だ。しばし40mのS&Pに専念する。

5:45 早くも40mはJA国内局が増え始め、DX局は埋もれるようになってきた。40mはもう終了かと一旦は諦めた。しかし20mもまだ枯れた状態のままだ。

6:00 この後6:20頃まで40mで欧州局が再び強まる。RU1Aに最後のQTCを送り、強力だが未交信だった4O3Aと40mで交信する。

6:30 20mでも強力だった4O3Aを繰り返し呼ぶが全く応答してもらえない。(他の設備の良さそうなJA局は交信できていた。)20m、40mとも交信相手が居なくなったため、ここでcontestは終了だろうと考えて、早めの撤収作業に入った。

8:15 20mで4O3Aがまだ強力に聞こえていたので呼んでみたところ不思議な事に一発応答があった。20mはどうやらJST 7~8時頃がbestなようだ。これをもってcontest終了とした。

                    WAE DX Contest, SSB

Call: JG1VGX
Operator(s): JG1VGX
Station: JG1ZUY

Class: Single Op LP
QTH: Chiba
Operating Time (hrs): 36

Summary:
 Band  QSOs  QTCs  Mults
-------------------------
   80:    0           0
   40:   23          13
   20:   67          23
   15:  133          32
   10:    0           0
-------------------------
Total:  223   221    68  Total Score = 66,156


計223局の内、CQが74局、S&Pが149局だった。約1:2の割合である。終わってみると意外とCQへの応答も多かった。

3830 Reflectorへのpostはこちら

<他に気が付いた事>

・QTCの送り残しを避ける為、今回は10個にこだわらず少数でもこまめにQTCを送るようにした。Conditionは悪かったが最終日の朝の40/20mで強力な局がいたため、今回は送り残しは最小限に出来た。欧州局が北米向けにrunしている時は、QTCを押し付けようとしても応じてもらえない。それ以外では欧州局はscore向上のため頻繁にQTCを要求してくる。今回は頼まれてもこちらのQTCが無くなってしまって断ることの方が断然多かった。
・規約では14300~14350kHzでの交信は禁止されていたが、少なからず交信が行われていた。規約にも小さく書かれているだけなので、知らない局が多いものと思われる。運用が制限されている分、空き周波数を探すと14300以下が一杯でも上は空いているので知らない局はここでCQを出すことになる。罰則(減点)があるのか不明だし、あまりに交信している局が多いので、当局もS&P時は14300kHz以上でも交信を行った。罰則を与えるなら主催者はもう少し告知をしっかりするべきだと思う。