USB接続、電源(USB/外部両用)、LCD表示までがcompactにまとめられている良いkitだと思う。
欲を言うなら、マイコンがCypressでなくPICとかAVRだったら書き換えて遊び易かった。あと、付属のsoftwareがもう一つかな。Libraryが公開されているようなので、いろいろ作ってくれる人がいると良いけど。(参考:米Black Cat SystemsのGeiger Countersの方が、
softwareはやや充実しているようだ。)
Cypressの
CY7C63723CというMPU。MouseなどのUSB applications用らしい。確かにこんなに小さいDIP版でUSB内蔵の物はPICやAVRには無いよね。誰か高機能firmwareを作ってくれないかな。
Mica面を傷付けないようにGM管の取り扱いには細心の注意を払って組み立てた後、専用caseに入れる。Mica面の正面に穴開け加工はされていないから、caseに入れるとα線は測れなくなるが、まあいいだろう。GM管は単芯銅線を捩って基板に固定した。
専用caseの蓋を閉めて完成。都内の自宅では13~14cpm位の値を示していた。
良く分からないのが、cpm→μSv/hへの変換。Net上のいろいろなGeiger mapsを見ていると、測定器によりかなりばらつきがあることが分かる。一桁位違う。
そもそも、γ線だけを計測する機器もあれば、α、β、γ全て測っている物もある。全部一緒に比べて良いのか?到達距離を考えれば、γ線だけを測れば良いのだろうけど。(ところで計測できたα、β線は至近距離から出ていることになるけど、そんなに放射性物質が身の回りに在るのだろうか?)
某Geiger mapではこのGM管 LND-712の場合は、1cpm=0.00233μSv/hを用いている所が多い。が、ほぼ同類のGM管を使っていると思われる
Black Cat Systemsのsiteによると、Cs137については1cpm=0.00833μSv/hだそうだ。線源によっても換算値が異なるらしい。もちろん、GM管の大きさによっても、cpmは変わってくるだろう。
つまり、GM管・線種・線源を特定しなければ、単に係数だけでcpm→μSv/hへの変換は出来ないようだ。結局はcpm値でtrendを見ていくのが確実と思われる。