2015年12月21日月曜日

QRQ (モールス・トレーナ by DJ1YFK) のご紹介

先般の CQ WW CW Contest の惨敗に打ちひしがれたワタクシは、その原因が自分の普段のCW練習不足にあることを強く認識し、初心に帰り Morse trainersで練習をやり直すことにしました。

Morse trainersといえば、実戦形式の Morse RunnerPileup Runner(いずれもVE3NEA作)が有名ですが、Morse Runnerは以前あった High Score table が(本日現在)何かの事情で無くなっています。順位表に自分のcallsignが載るのが楽しみなので、これは大変残念です。

一方、純然たるtrainer(早聞き練習)形式では、昔からある RufzXP(Vista/7/8/10でも問題なく動く)に加えて、JI0VWL作の CW Freak .NET が人気です。

RufzXPのToplistは、年齢・性別毎に部門が分けられていたり、顔写真が見られたり面白いのですが、反映が即時ではない(週1回更新とのこと)のと、やってみるとわかりますがscoreの送付がちょっと面倒です。Scoreはe-mailで送るのですが、Gmail使いの私の場合、「Use a Webmail service」を選んで、cut & pasteして送るしかないようです。(SMTP serverを指定する方法は、最近のSMTP serverは殆ど全てSSLかTLSなど使用していますが、RufzXPではuser/passwordを平文でしか送れないようで駄目でした。)まあこのscore送付が手動であることと、反映が即時でないことを除けば、RufzXPは特に問題はありません。

CW Freak .NETはscore送付がmenuから簡単に行える上、順位表もmenuからもweb上でもどちらでも見ることができます。特に面白いのは、順位表がAll Time/This Year/This Monthの3つに分かれていることでしょう。


QRQ by DJ1YFK

いろいろ検索していたら、別のtrainerを見つけました。作者のDJ1YFKはRufzXPのToplist上位にとんでもない高scoreを載せている強者です。

このsoftwareは見る限り2007年頃から開発されており、最新版は0.3.1(2013年1月)です。

上の画像はMac版ですが、このsoftwareは何とWindowsでもLinuxでも動作します。作者のsiteにはsourceもあるので、他のplatformでもきっと動かせるでしょう。

Installationは簡単ですから、詳しい説明不要と思います。

WindowsではいわゆるDOS窓で動きます。
日本語環境ではこんなふうに文字化けしてしまいます。枠線に1バイト文字(0x80~の高byte)が使われているからですね。動作には全く問題がないので、見た目を気にしなければこのままでいいと思います。
  • 気になる方は、「地域と言語」control panel(intl.cpl)を開いて、「管理」tabの「Unicode対応でないプログラムの・・・」を「English(United States)」等に切り替えて再起動すると、枠線の文字化けは無くなります。但しこの操作を行うと、他のsoftwareの動作に影響を与えることがあります。
このsoftwareは一言で言うと、「RufzのLinux移植版」として開発されたものと思われます。使ってみると分かりますが、競技rulesはRufzXPと殆ど同じです。でも何故か、score計算方法は違うようで、RufzXPの数倍のpointsになります。

使い方はそれほど難しくありません。
  • F5 ... 設定画面へ
    • 設定画面内の操作keyは、項目の右側に表示されています。
  • F2 ... 設定を保存
    • これを忘れないように。後述するqrqrcというfileに保存されます。
  • F10 ... 設定画面を抜ける。あるいはprogramの実行中止、終了。
また、実行中に使うF keyで大事なのがこれ。
  • F6 ... callsignの再送。
    • ただし1回だけです。得点は半減されます。
この「F6再送」はRufzXPにもある機能です。速度50wpm~の領域では必須かも。得点が半減されても、0点よりマシです。(CW Freakには再送機能はありません。)

ToplistへのScore送付方法

そんなわけで、このsoftwareをいたく気に入ったのですが、Toplist へのscore送付がどうすればいいのかが分かりませんでした。一応解決したので、作者の意図した方法かは分かりませんが、解説してみます。

作者のsiteには、設定(qrqrc)と得点順位表(toplist)はlocalの「.qrq」directory配下に保存されるとあります。しかしWindowsの場合は、このようなfolderは作成されません。隠しfolderでもありません。

調査したところ、Windows XP以前の場合は、Program Files配下の、QRQがinstallされるfolderの中にありました。

そして、作者はqrqscoreというPerl scriptでscoreを送付すると言っていますが、このscriptは見つかりません。そこで、Download siteのsource filesの中から持ってきます。


上記を参考に、「~.tar.gz」というsource filesをdownloadし、7-Zip等で解凍してください。その中に、「qrqscore」というPerl scriptが見つかるはずです。

ところが、普通のWindows usersの方は、Windowsの中にPerlなど入っていない筈です。これからWindowsにPerlを入れます。それが何を意味するか分からない方、不安な方は、ここで読むのを止めて、scoreをToplistに送付するのは諦めてください。(まあ、Javaを入れるようなものだと思えばよいのですが・・・。)

Windowsに入れるPerlとしては、いくつかありますが、Active Perlが良いと思います。無料です。指示通りにinstallしてください。何の設定も不要です。Install後、Perlが使えるようになります。

Windows XPの場合

比較的簡単です。Source filesの中から取り出した「qrqscore」fileを、Program Files配下の
QRQがinstallされたfolder(つまりqrqrc、toplistと同じ)に置きます。

そして、command promptを開き、そのfolderに移動し、
C:\Program Files\qrq> perl qrqscore -u
とtypeするだけです。成功すると、自分のhigh scoreとmergeされた新しいtoplistがsiteからdownloadされます。

Windows Vista/7/8/10の場合

QRQがinstallされる Program Files (x86)\qrq には確かにqrqrc、toplistがありますが、これらは全く更新されません。

実は、XPからVista以降に移行した際のからくりで、有名な事ですが、本来 Program Files (x86)\qrq 配下にあって更新されるべきqrqrc、toplistは、
C:\Users\{ユーザ名}\AppData\Local\VirtualStore\Program Files (x86)\qrq
という深いfolderの中にあります。ここにXPの場合と同様にqrqscoreのPerl script fileを置いて実行すれば良いわけです。

ただしいちいちcommand promptを開いてそんなところに移動するのは面倒ですから、下記のようなbatch scriptを書いてDesktopに置いておきましょう。File名は「QRQ_update.bat」とでもします。中身は、
cd C:\Users\{ユーザ名}\AppData\Local\VirtualStore\Program Files (x86)\qrq
perl qrqscore -u
exit
この3行だけです。このbatch fileをdouble clickすると、scoreが本家siteに送付され、即時で更新されます!

Debian Linuxの場合

APTのrepositoryの中にqrqがありますので、installationは簡単です。Terminal windowを開いて「qrq」で起動します。またqrqscoreもinstallされておりまして、
$ qrqscore -u
とtypeするだけでscoreがToplistにpostされます。

LinuxやMacの場合は、普通はPerlは元から入っているので心配ありませんね。
  • 「LWP::UserAgent が無い」と言われた場合は、libwww-perl packageをinstallしてください。

Mac OSの場合

Installationはdmg fileを解凍してApplication folderに入れるだけなので簡単ですが、私の経験では再起動するとpathが変になるのか、qrq.appをdouble clickしてもerrorが出てQRQが起動しなくなることがありました。そういう場合は、再度dmg fileから解凍したqrq.appを上書きすれば大丈夫です。ちょっとした問題ですが、次版で改良されるとよいなと思います。

Mac版binaryにもqrqscoreは含まれておりまして、下記にあります。ただしLinuxと違い、pathが通っていません。
/Applications/qrq.app/Contents/MacOS/qrqscore
qrqrcやtoplistはLinuxと同じくuser directoryの「.qrq」配下にあります。特に指定しなくてもqrqscoreを実行するだけでtoplistは更新されます。Pathが通っていないqrqscoreを実行するには、aliasかscriptを使って下記を実行するようにすれば楽です。
/Applications/qrq.app/Contents/MacOS/qrqscore -u

まとめ

Terminal console上で動作し、Windows/Mac/Linuxのいずれでも動くのは大変良いです!WindowsでもPerlが必要であるとか、Score posting方法に改善の余地はありますが、Toplistへの即時反映は嬉しく、CW Freak .NETと並んで、しばらく 病み付きになりそうです。

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