2011年10月22日土曜日

FT-857用USB-CAT cableの製作

FT-857のCATは後面のminiDIN connector を介して行い、Yaesuからoptionのcable CT-62(3500円)が売られています。しかしこれはPC端がCOM(DB9)端子なので、USB portに繋ぐには別途 USB <=> 232C converter が必要です。そこでUSBと直接繋げられるUSB-CAT cableを製作しました。(FT-817/897でも使えます。)
今となっては入手がかなり困難になってしまったPDC/CDMA時代の携帯電話データ転送ケーブルです。USB <=> TTL の変換が行えます。ただし、FOMAやWIN用の物は使えません。代用するなら、まだ入手可能な TTL <=> 232C レベル変換ケーブル(CT-62相当品)を USB <=> 232C converter と組み合わせて使うしかないでしょう。

Cableの携帯電話側をばらすと、shieldの中から4本の線が出て来ます。
信号はこうです。
 
 GND
 
 +5V
 白
 TxD
 
 RxD
ただしTxDとRxDは信号の流れ方をどちらから見るかによって名称の付け方が違いますので、半田付けの前にclipなどで繋いでテストすることをオススメします。とにかくこれを小さなminiDINコネクタに半田付けします。+5Vは結線しません。TxD, RxD, GNDの3本です。
できました。Cableにはclamp式ferrite coresを付けておきます。

さて次に、FT-857の後面miniDIN connectorはATUやlinear ampのcontrol cablesとも共用しています。従ってATUやlinear ampを使う時にはCAT cableをここに接続できません。その場合はMenu commandにより前面のMic端子(RJ-45)のDOWN/UPの信号線にTxD/RxDを出すことが出来ます。RJ-45用のCAT cableをもう一本作るのは無駄なので、IZ0INXK6XXの資料を参考に、次のような分岐cableを作りました。
LAN cable延長connectorにdrillで穴を開け、中の配線に並列に結線しminiDIN female connectorを取り付けます(RJ-45側は1-TxD, 2-RxD, 7-GND)。これでCATとMicが同時に使えます。

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