2012年8月14日火曜日

WAE CW @JG1ZUY


2011年はSO High Powerだったが、今回はSO Low Powerでの参加。

<1日目>(以下時刻は原則JST)

3:00 金曜日の夜は仕事やらcontestの準備やらで徹夜となるが、未明に東京の自宅を出発。

5:30 二日分の食料を買い込んだ後、千葉房総のshackに着く。

12時間の休息をどう取るか考えたが、夏はcondxが良いと夜中もずっとbandがopenで朝7~8時台まで平気で欧州が開いていたりするので、最終日の朝も9時まで運用できるようにしておきたかった。そこで朝9~午後3時くらいの休みを 1,2日目とも取れば計12時間になるかと大雑把に考えていた。

7:00 予定では土曜日の朝はshack到着後settingしたらそのまま寝て、午後3時から起きてcontestをするつもりだったが、settingをしながらbandをwatchすると、朝7時台に20m SSBでGM4YXIがRS59で入感している。かなりcondxが良いようだ。

しかし、contest開始の9時頃にはさすがにbandは閉じているだろうことと、眠気に耐えられない為予定通り午後から開始することにして準備を終えると一旦就眠する。

13:00 起床。雑用とlog動作(TR4W)のチェック。SO2Rのやり方を忘れているので再確認。

15mを聞いてみるとcondxはかなり良い。当たり前だがもうcontestは始まってる。
A4, K0と地磁気も静か。

14:00 15時までとても待てないので15mでcontestを開始する。まず軽くS&Pで飛びを見て、14:30頃からCQを出すとLow Powerでもすごく呼ばれる。もっと早く開始すれば良かったか。

久し振りのQTCも使い勝手の良いTR4Wのおかげで、トチらずに送れた。

15:00 15mと10mでSO2Rしてみる。10mでCQしながら15mをS&Pしたり、逆に15mでCQしながら10mをS&Pする。10mのCQは全く呼ばれないが、S&Pでは15~17時台に4Qs(OM, YO, 4O, LY)のみ落とせた。地磁気は静かだが、10m bandはほぼ死んでるようだ。

TR4WのSO2R機能は慣れが必要だが、なかなか便利だ。RUNしながら、inactive radioをscanしていくが、config menuで設定しておくとband map上のspotがdupeであるかどうかを自動的に判定してlog windowに表示してくれる。inactive radioの音は極端な話あまり聞いていなくても良い。判定窓に「OK!」と出ていたら聞こえるか、呼べる強さかどうか聞いてみて、行けそうならspace barを押す。するとactive radioのCQを中断してinactiveの方から自callを送信する仕組みだ。そのままQSO確定まではinactive側がactiveになる。QSO確定(log in)すると即座にactive radioに戻りCQを再開する。

なお、当局は専用のSO2R controllerを持っていないが、hardwareは2TX対応のWinKeyer USB自作のHeadphone ControllerのみでTR4Wを使って十分満足にSO2Rが出来た。

S&Pでは、注意はしていたがEU以外の局をつい呼んでしまう。特に今回ややこしかったのはCR6K(=CT)は良いけれどもCR3A(=CT3, AF)は駄目なことだ。別のbandで2回も呼んでしまった。「JG1 EU EU」と打ち返される。

18:30 15mが信号強度が落ちてきて中枯れ。10mはほぼ完全に閉じた。

19:30 15mも(20mも)閉じたような感じなので一旦食事をする。

20:30 再び15mの信号強度がupしてきた。

21:30 15mはEUは開いているのだが、antennasが北米を向いているようでS&Pではなかなか応答してもらえない。

22:40 15mはいい感じに呼ばれるようになった。しかし20mはまだ開かない。10mではPYなどが聞こえる。EUも少し聞こえるが呼んでも全くかすりもしない。赤道~南半球でないと10mは難しいようだ。

0:00 15mでRunしていたらEA6が呼んできた。Lucky! 15mが夜中まで欧州に開いている典型的な夏のcondxを楽しむ。

1:00 そろそろ、という感じで20mにQSY。快調に呼ばれる。

2:22 20mでもまたEA6に呼ばれた!Runであっさり呼ばれるのは本当に嬉しい。

S&Pではpile upが厚くいくら呼んでも落とせなかったのに、後でRunしていると呼ばれることがあるのだ。必要以上にS&Pでのmults落としに懸命にならなくてもいいということだ。ただ、CQしか出さない(呼び回りをしない)ようなrare multsもあるので、判断が必要。

2:30 20mと40mが同時に開いている。しかし40mは100Wではあまり飛ばない。

3:40 20mが少し枯れてきた。

4:30 20mは欧州局のantennasが北米を向いているようだ。取ってもらえない。antennasがこちらを向いているだろう40mにしばし専念する。外が明るくなってきた。今回80mはantennasの都合でon airしなかった。

4:57 日の出。

6:30 朝になったが、20mでEUがずっと開いている。Condxはしかし昨日の朝の方がさらに良かったかもしれない。

7:00 約500Qs。この辺で眠気の限界。信号がやや落ちてDupe局が多くなってきた。こちらの意識も徐々に落ち、7:20頃から睡眠休憩。

<2日目>

11:30 覚醒し、食事やrefresh timeをとる。

13:00 15mはZone 16と15の強い局が聞こえている。10mはどこも開いていない。始めたいが、ここまでに約11時間の休憩を取っていて、三日目の朝も9:00まで賭けたかったので休憩が合計12時間となるよう14:00まで待機する。

A4、K2と地磁気はまだ静かなままだ。SFI 115、SSN 98、まあ悪くないだろう。

15:00 10mはまだ死んでいる。15mはDupe局が多くてrateは上がらない。昨日の方がcondxが良かったみたいだ。

17:00 10mは今日は今一つだ。欧州と交信する東南アジアの局は聞こえる。やってるJA局も居るようだが、こちらでは聞こえてもほとんど呼べないような信号強度。UU7J、9A1AAが聞こえたが、今日は呼んでもとってもらえず。

18:00 15mも少し中枯れしてきた。10mは終了したみたいだ。結局二日目は1局も出来なかった。

20:00 15mの信号強度がかなり落ちている。Up & Downがあるようだ。

22:00 15mは信号強度が強くてもDupeが多く、やる事がない感じ。20mはまだ弱い。暇なので食事したりお茶を飲んだりする。

22:30 20mにQSYしてRun開始したところ、ER3DXに呼ばれる。いい感じだ。

23:10 15mはどうやら閉じた気配がある。やはり昨日の方がcondxは良かった。

1:00 20mでそこそこ快調に呼ばれる。今日はnoise levelも低くて捌き易い。

2:30 20mもだいぶ枯れてきた感じ。

3:00 40mにQSYするが、全然飛ばない。S&Pしても応答ほとんど無し。

3:30 40mでCQ出すが呼ばれない。時間が早すぎるか。

4:30 Gray line効果か急に40mが飛ぶようになる。CQを出すと呼ばれる。QTCも出来る。

5:00 夏の40mはopenが短い。飛びが悪くなってきたが5:12に何とか4U1ITUをS&Pで落とし20mにQSYする。5時台は20mの方が良いみたいだ。

6:00 20mも信号強度が弱くなる。40mは完全に終了。

7:00 20mも強い局しか聞こえなくなった。今朝もcondxは土曜の朝と比べて悪いようだ。残りのQTCを払い出すためにRunしてみたり、Dupeの強い局を呼んでQTCを受けてもらうように頼むが欧州局はantennaが北米を向いており応答がなかったり、応答があっても断られること多し。何とか7:20 RW1Aに最後のQTC seriesを取ってもらう。

7:20 15mはもちろん何も聞こえない。40mは国内QSOが始まった。20mは聞こえるけどDupeばかり。しかもantennaが北米を向いているのでこの辺で事実上のcontest終了。

当初期待したように20mや15mで朝9時まで欧州が開くという目論見は外れ、休憩時間が2時間弱余ってしまったが、呼ばれなくなると疲れがどっと押し寄せてきてそのまま眠りに落ちた。

10:00 ようやく覚醒して片付けして帰宅の途につく。

Condxが少し期待外れな点はあったが、磁気嵐も無かったので満足すべきだろう。睡眠も比較的計画的に取れ、bandsがopenしている時に寝てしまうことは今回は無かった。当局は平日の疲れを引きずったまま週末の48時間コンテストに突入することがあるが、WAEDCは朝から昼過ぎまで寝られるため身体的には楽で良い。

                    WAE DX Contest, CW

Call: JG1VGX
Station: JG1ZUY

Class: Single Op LP
QTH: Chiba
Operating Time (hrs): 36

Summary:
 Band  QSOs  QTCs  Mults
-------------------------
   80:    0           0
   40:   75          24
   20:  331          37
   15:  526          42
   10:    4           4
-------------------------
Total:  936   934   107  Total Score = 444,584


<Low Powerで参加した感想、良い点など>

・High Powerよりも回り込みなどのトラブルが起き難い。
・Full QSKできる。
・受信はHigh PowerもLow Powerも変わらない(当たり前!!)。弱すぎる局には呼ばれ難くなり、送受信のbalanceが良い。
・幅寄せされやすいのでband下端よりも、上端近くでCQを出した方が良い。周波数を取られたら抵抗せず早めにQSYするのが吉。

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